Text memorize blog→あまおか勇太のblogさん
Print,Press,DTP→Logicsystem : Elemental
多くの版元さんはすでにデジタルでの進行とレーザープリンタやインクジェットでの出力に切り替えてますけど、こだわりのある版元さんはフィルムと写植の切り貼り&青焼きです。
どっちにもメリット、デメリットはあるので好みの問題なんですが、時代の流れとして短納期、コストダウン、ワンソースマルチユースにどっちかというとオマケな理屈の環境問題あたりでフィルム進行はかなり減少中。慈善事業じゃなし、担当がこだわっても金を握ってる部門から見れば無駄金と判断されっちゃうわけで、そのへんは逆に売れてる作家さんが言えばアナログでやっちゃうとかあったりなかったり。納期自体もそんなに長くは要りませんけど、作業できる会社の絶対数が減ったんで、予定取りのほうが大変。
んで、1Cフィルム校正には付きものの青焼き(ジアゾコピー)ですが、フィルムの需要が落ち込んだ時点でメーカーもラインを切って生産中止、ラストに終売需要で出力センターが山ほど確保したとかそのへんでございます。それが2,3年前なので、そろそろいろんなとこで機材が壊れて修理せずに廃棄なんてとこも結構ありますわな。これを期に現像機も廃棄とか。印刷機材はそれを導入する会社の規模と比べてアホみたいな額ですし、出力単価も10年前と比べて見てらんない的なレベルですから、まーしょうがなし。それに機材があっても感材が無いとダメですけどそっちもヤバイ状況というか値段も上昇中。
こうなると、いかにデジタルでアナログ感のある校正やモアレを確認できるかって点で悩むわけで、網点再現系のソフトウェアを導入したり、プリンタを替えたりと、まあなかなか上手く行きません。
ただ、割り切った編集さんが増えてるのか多少のモアレはそのまま通すことが多くなってる気が。まー、デジタルで作ってる漫画家さんの原稿でもモアレ・ツブレが出まくったりするんで諦めてるのかもしれませんけれど。
完全データとして入稿といいつつ、画像は校正後に修正指示入りまくり、フォーマットが統一されてなくて統一指示入りまくり、差し替え指示も入りまくりなんて話はごく普通に転がってる雑誌業界。そらまぁソフトの使い方は覚えたけれど、製版知識も印刷知識も無ければフィニッシュワークって何? な人たちが大半だし時間もギリギリなら入稿データにイミフなものも多数混入になりますわな。いやもうホント、印刷屋から人を送り込んで顧客張り付きSEみたいな感じでどうにかするほうがまだどちらにとってもコストと時間の削減になんじゃねーかと思いますが、版元には大小様々な印刷屋が出入りして虚々実々丁々発止の仕事の奪い合いをしてますから、そのへんの縄張りを乱したり値段交渉にも影響するんで実際には全く無理というか。版元も制作費用が出せないから自分とこでやってるわけで、データを分かる人を雇うなんてさらさら無いから、これまた悪循環。いやそもそも循環、フィードバックなんかしないされてないか。あああ。